チェコ通信 Vol.7

Extra.07 小出 英夫(都市マネジメント学科)

明けましておめでとうございます。チェコ語で št’astný nový rok !(シュチャストゥニー ノヴィー ロック! )です。それぞれの単語の意味は「幸せな」、「新しい」、「年」で、happy new year ! と同じです。
あっという間に、私のBrno滞在も帰国が近づいて来ました。来週からはいよいよ、仙台・東北工業大学での元の生活に戻ります。ということで、このチェコ通信も今回が最終回です。

年があけましたが、日本同様に宗教色が弱いチェコのクリスマス、「Vánoce」(クリスマス)の文字は無いものの街中のいたるところには未だクリスマスツリー等の飾りがあり、夜のイルミネーションもきれいです。

 

写真1 市内の劇場の1つ「Mahenovo divadlo」の前のクリスマスツリー(1月3日)

 

大晦日は、午後6時頃から市内のいたるところで断続的に市民が打ち上げ花火を開始し、24時に向って徐々にエスカレート、新年を迎える頃には公式な花火も加わり、お祝いムードは最高潮に達しました。花火大会のように限定された一方向からだけではなく、360度すべての方向から花火の大きな音が長時間鳴り響き続ける状況を体験したのは初めてでした。
その反面、新年1日は祝日ですが、皆2日からは皆通の生活です。特に新年を祝う特別なイベントや食事(クリスマスでは「鯉(養殖)」を食べるのが習慣)もなく、ニューイヤーコンサートの開催とその会場でワインが振舞われていたことぐらいです。

 

写真2 市内最大の劇場「Janáčkovo divadlo」でのブルノフィルのコンサート 開演前の様子(1月1日)

 

チェコに来て、やっと初めてスメタナの誰もが知る「ヴルタヴァ(モルダウ)」を生で、それも元日に聴くことができました。
ニューイヤーコンサートと言えば、こちらでもウィーンフィルのニューイヤーコンサートは人気で、元日昼11時頃(日本時間夜7時頃)から生中継されていました。この生中継中、たまたまスカイプで日本の家族と話をしたのですが、チェコでのTV映像より、私のパソコン内のスカイプ画面に家族とともに映ったTV画面(仙台のTV)の中の生中継映像の方が2秒ほど早いことに気づきました。逆なら理解できるのですが・・。
ちなみに、私の部屋では地元の地上波(チェコ語)のみが視聴できる環境ですが、私がこれまでに見たTV番組で生中継だったのは、ニュース番組等を除けば、サッカーのワールドカップとオリンピックだけだった気がします。また、日本人のアップ画面は、幕張で開催された「空のF1」で日本人パイロットが優勝した時ぐらいでした。

このようなチェコ共和国Brnoとももう少しでお別れということで、週末にはできる限り市内の至る所に再度足を運びました。それぞれに色々と思い出があり、また雪景色ということもあり、今週末の帰国を考えると少し寂しい気持ちになりました。

 

写真3 良く歩いた「自由広場」

 

写真4 いつも見ていた「聖ペテロ聖パウロ大聖堂」(シュピルベルク城からの眺め)

 

「チェコ」人は、「チョコ」が大好きです。(以下、「チェコ」と「チョコ」をしっかり区別して読んで下さい。)スーパー等でも、まだあるのと思うほどチョコ系のお菓子が店全体のかなりのスペースを占め、菓子コーナーのみならず、パン、飲料、レジ周辺のいたるところに並んでいます。この話題を最終回に書きたい理由があります。
遡ること出国の半年以上前、余裕をもってスタートさせたチェコへの長期滞在のためのビザ取得手続き。最初にチェコ共和国大使館に送信した電子メール(日本語)の1行目の宛先名を、こともあろうに「チョコ共和国」と誤記して送信してしまいました。運よく送信直後に気づき、「先ほどのメールで貴国の国名を打ち間違え・・」等のお詫びのメールを送信しました。その後、出国予定日直前になってもなかなかビザが届かず、遅れている理由は他にちゃんとあったのですが、周囲からは「あのせいでは」と冗談半分に言われました。チェコ人のチョコ好きを知れば知るほど、この間違いは単なる間違い以上にかなり失礼な表現であったと反省しております。

滞在の最後にあたり、ノバック教授のご厚意で、私の「SAYONARAランチ」を開催していただきました。当日は、私の誕生日も近いこともあり、心のこもった素敵なプレゼントを参加者の皆さんからそれぞれいただきました。ありがとうございました。

 

写真5 ランチ会場までの移動途中に記念撮影(Prof. Novák, Prof. Keršner, Prof. Vořechovský, その他、学科の准教授、助教、技師、秘書の皆さん)

 

写真6 大学裏の丘の上のランチ会場周辺の景色(子供たちが伸び伸びとソリ遊びをしていました)

 

写真7 ランチ開始の乾杯(Na zdraví)

 

写真8 ランチ終了後の様子(Brnoで有名なお店です)

 

研修のみならず、あらゆる場面で私の長期滞在をサポート、楽しませてくれた「ブルノ工科大学 土木工学部 構造力学学科(研究室)」の皆様に心から感謝申し上げます。

私の滞在都市チェコ共和国Brno市は、市内のトラム・バス等の公共交通機関の運行は正確、どこの公的機関の窓口も大変親切、すべてがとても几帳面でしっかりしていました。チェコ人は、自らをかなり控えめに言うことが多く、とても謙虚です。感性が日本人にとても良く似ていて、生活していてストレスを感じません。私は、こんなチェコが大好きになりました。
共同研究等で再度訪れる機会を楽しみにしつつ、日本に帰ります。

さようなら Na shledanou(ナ スフレダノウ)

 

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小出 英夫 教授

研究分野:廃棄物のコンクリート材料への適用に関する研究

廃コンクリートの再利用で省資源の都市整備へ
都市の構築に不可欠な材料に関する実験をしています。役目が終わったコンクリート構造物や、コンクリート塊を新たな材料として再利用する実験など、省資源・省エネルギーなどに関わる研究を行っています。

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VOL.031 大沼 正寛(安全安心生活デザイン学科)

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最終更新日 2017年01月20日